
より良いものづくりには、「人づくり」が不可欠。
人事パッケージシステムを導入し、人事業務改革へ。
ユニークな社員研修制度を持つ一方で、人事部門は多くの課題を抱えていた。「最大の課題は、きちんと人事管理ができるシステムが存在しなかったことです」と、取締役人事部長の中島氏は語る。従来フジパングループの本社では、紙ベースの社員名簿と、オフィスコンピュータで動く給与管理システムの部分的活用、Accessをベースに開発した独自システムの3種類で人事業務を行っていた。しかし、これでは人事業務に必要となる幅広い情報をカバーすることはとてもできず、3種類のデータベースを使用するために多大な業務コストも生じていた。「グループ全社の一元管理も課題でした。グループ18社のうち、本社で人事情報を一括管理できているのは半数にも満たず、残りの会社はそれぞれExcelなどで管理していました」(中島氏)
こうした課題を解決するために、2008年10月、フジパングループは人事パッケージシステムを新規導入し、グループ一元化を図った。同時に社員研修制度も抜本的に見直し、体系的な制度を創設。思い切った改革の理由を、中島氏はこう語る。「ものづくりをする上で一番大切なことは、人づくりです。どれほど機械化が進んでも、ものをつくるのは機械ではなく人であり、人を管理するのも人です。人が能力を最大限に発揮できる環境を整えることは、企業の存続に関わる重大事項だと思います」

家庭や企業などへ水を供給するために地中に張り巡らされた水道管は、…
創業60年を迎える国内有数のシステムインテグレーターとして、様々な業界に…
導入累計社数6,640社突破
※2012年3月現在
グッドカンパニーを目指す志は、人事施策にも表れている。「この言葉には全社員の思いが込められています。昔からパン屋といえば、朝は早く、現場は暑く、力仕事が多いもの。日配製品を扱う以上、今もそうした厳しさは変わりません。だからこそ皆が気持ち良く働き、向上心を保てる環境づくりを重視してきました」(中島氏)
独自の人事施策の一つが、フジパン高等職業訓練校だ。1982年、埼玉県の武蔵工場敷地内に開校し、27年の歴史を持つこの訓練校では、全国のグループ会社から推薦を受けた若手社員が、4カ月間、寮生活を送りながらパン製造技術を磨き、将来の幹部社員候補としての知識を学ぶ。社内研修用の施設だが、埼玉県職業能力開発協会から高等職業訓練校の認可を受けており、卒業後は製パン技能士補の称号を付され、製パン技能士2級試験の学科試験免除の特典が与えられるなど、受講生のメリットは高い。