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一人ひとりの力の集結が、時代を生き抜く武器となる──
人事給与システムの導入で勝利へ向けた新たな一歩を。

システム刷新で人材戦略を強化 業界の課題に挑戦する構造改革を

窯業系外壁材で知られる住宅建材メーカー、ニチハ株式会社。「素晴らしい人間環境づくり」をビジョンに、快適な住環境づくりから地球環境保全に貢献するリサイクル製品づくりまで、幅広い視点で企業活動を展開している。

現在、住宅建材市場は大きなターニングポイントを迎えた。少子高齢化により住宅着工数が激減する一方で、住宅政策は「量から質」へと方向転換し、建材の品質確保が厳しく求められるようになった。深刻な世界同時不況の余波や、新興国の発展による原材料の高騰など、業界を取り巻く環境は予断を許さない。 

逆風に立ち向かうために、ニチハ株式会社は経営体質のスリム化とシェア拡大を目指す大胆な構造改革に着手した。「構造改革の原動力となるのは人、すなわち社員です」と語るのは、執行役員人事部長の神野英樹氏だ。この難局を乗り切るためには、社員の力を最大限まで引きだす継続的な人材活用と育成のための「仕組み」づくりが非常に重要だ。そこでニチハ株式会社は、人事給与システムの全面リニューアルに踏み切ることを決断した。この機に、これまで個別のシステムで管理していたグループ会社のうち2社も同一システムで統合することとなった。

システム導入プロジェクトのテーマは、「信頼」だ。その意味を、人事部部長代理の犬飼正憲氏はこう語る。「人事部は、決して間違いが許されない部署です。我々には社員の個人情報を扱う責任と、人件費や労働時間など経営戦略に不可欠な情報を扱う責任があります。社員と経営層の双方から信頼されるためには、システムの信頼性を高めることが最重要課題でした」

総合評価の最も高いシステムを採用 創意開発の精神を生かして自力で導入

システムの導入プロセスは、経営方針の一つでもある「創意開発」にあふれたものとなった。犬飼氏は、こう語る。「業務内容のヒアリングからテストまで、一連の作業をパートナーに任せる企業もありますが、すべてを自分たちの手で行うのがニチハ流。自分たちの目で最良のシステムを選んだ上で、ITベンダーに操作教育と導入後のサポートを依頼し、実作業はすべて自分たちで行うことを決めていました」

最適な人事給与システムを求めて、人事部のプロジェクトメンバーはパッケージ製品のリサーチを開始した。「パッケージ製品なら、操作する人に依存せず誰でも手軽に扱えますし、法改正への対応もスピーディです。多数の企業が利用しているため、当社だけでは気づかないような不具合や問題点が他社からの要望によって改善され、システムがグレードアップしていく可能性もメリットだと考えました」(犬飼氏)

候補として絞り込んだ4社のパッケージ製品について、操作性や機能性、セキュリティ面、価格など、あらゆる角度から比較検討を行った結果、採用されたのはNECの提案するSuperStream-HR+(人事管理システム)とSuperStream-PR+(給与管理システム)だ。

優れたユーザビリティ、使い勝手の良いデータ利活用機能など、多くの利点を備えたHR+、PR+はまさに課題をクリアする待望のシステムだった。

経営的な観点から、神野氏はシステムの魅力をこう語る。「人事管理には、現時点の情報だけではなく、これまでに積んできたキャリアが重要です。組織編制の組み換えや異動があっても一貫して個人の履歴を把握できる機能は、他のシステムにはない優れた特徴だと思います」

システムに社員の顔写真を取り込める機能も高評価を得た。「個人情報を扱うという業務特性から、社員と顔の見える信頼関係を築く必要性をつねづね感じていました。実際に社員すべての顔を覚えることはできなくても、文字の個人情報と顔写真を合わせて見ることで、『この人だ』とはっきり認識できます。そのため電話での問い合わせにも対面している感覚で対応でき、社員に安心感を与えられると考えました」(犬飼氏)

パートナーとして選ばれたNECは、これまでに生産システムなど複数の基幹系システムの導入実績を持っており、ニチハ株式会社と厚い信頼関係を築いていた。

システム導入の実作業は、週2回NECの訪問操作教育を受けながら進行した。旧システムで行っていた業務の棚卸しから膨大な移行データの作成、システムテストまでの全行程を終え、本社とグループ企業2社が同時に本番稼動を迎えたのは、8カ月後だ。操作教育だけを頼りに自力でシステムを導入するケースとしては、驚くほどの短期間でプロジェクトは完了した。人事部の神脇康三氏は、導入作業をこう振り返る。「予定通りに本番稼動を迎えることができたのは、NECによる綿密なスケジューリングのおかげです。操作教育の手法も、単にマニュアルを説明するだけではなく、私たちの作業にもれや問題点がないかヒアリング形式で一つひとつつぶすように確認するもので、非常に分かりやすく勉強になりました」

プロジェクトの重要な成果の一つは、実務担当者がスキルアップできたことだと神野氏は語る。「システム導入というものは、絶好の能力開発の機会です。専門家に学び、自ら汗を流すことが最良の実地教育となります。そんな信念があるからこそ、ニチハには脈々と自主的な創意開発の精神が受け継がれているのです」


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